こんにちは。大阪の不動産営業です。
賃貸契約を結ぶ時に保証会社にはいる事が多くなりました。この流れはこれからも続くと思います。
保証会社というのは連帯保証人の代行です。
という事は、保証会社に入れば、連帯保証人はいらない?と思われるかもしれませんが、意外とそうでもないケースも多い訳です。
保証会社に加入してかつ、連帯保証人も立てる契約というのはなぜ、そういった形をとるのでしょうか?
保証会社とは?
1990年頃から徐々に事業として拡大をしてきた賃貸の保証契約を委託できる会社の事です。
連帯保証人を頼める人がいない人が、金銭を支払い保証会社に加入することで連帯保証人を付けずに賃貸契約を結ぶ為に使用することになります。
ただ、現状でいえば、連帯保証人がいても居なくても、取りあえず保証会社には加入しておいてほしい。となることが多く、連帯保証人+保証会社という事で賃貸契約を結ぶことがあります。
初回の保証料という事で家賃の30%-100%程度の加入料を支払い、あとは、月払いや、年払いで更新していく契約もあれば、一度払えば更新料は無し。という事で契約できる保証会社もあります。
家賃滞納が起こった時点で貸主が保証会社に代位弁済通知を入れると、保証会社から貸主に契約賃料が入り、保証会社から借主への請求が始まります。(引き落としタイプもあります)
現在は100社以上の保証会社が存在しているとされ、それぞれ、保証料、更新料、保証の内容、また審査の内容も違う為、貸主借主共に慎重に選定していくことが望ましいとされています。
一般的には家賃滞納の保証はもちろん、退去時の現状回復の保証、短期違約金等の特約の保証など、およそ賃貸のリスクとなりえるほぼすべての内容を網羅してくれています。
また滞納超過による明け渡し訴訟も全額負担でして貰える所が多いので、滞納者が部屋に居座るという事もほとんどありません。(保証内容は会社、料金で大きく違います、)
保証会社と連帯保証人、両方つける必要は?
借主からすれば、保証会社に入るんだったら、連帯保証人つける意味なくない?連帯保証人って頼むのは気が引けるし、出来ることなら付けずに契約したい。というのが本音だと思います。
これは契約という意味でも正しくて貸主からしても保証会社に入れば、連帯保証人がついていようがいまいがどっちでもいい訳です。
では、なぜ保証会社と連帯保証人のダブルスタンダードの契約が存在するのでしょうか?
家主さんの都合
もうほぼこれが100%の理由といっていいと思います。
保証会社は会社として存在してから、20年は経っていると思いますが、利用が頻繁になったのはここ数年の話です。
不動産会社は利用になれていますが、家主さんはまだまだ懐疑的な人も多いのが現実です。
本当に家賃保証してくれるのか?
保証会社があるとはいえ今まで通り連帯保証人つけておいた方が無難じゃないのか?
という事が不安でとりあえず連帯保証人をつけておいてくれ。となる訳ですね。
はっきり言えば、契約という意味ではあまり意味がないのですが、これは心証の問題なので、貸す側が連帯保証人も必須と言えば、連帯保証人をつけるしかありません。
連帯保証人を付けれる人がいい
これもある意味家主さんの都合ではあるのですが、連帯保証人が付けれない人は変な人なんじゃないか?となる訳です。
それは今までのマンション経営の中で培ってきた感覚の一つだと言えます。
保証人がちゃんと立てれない人、身内で保証人になってくれる人が居ない人との契約で迷惑をかけられた過去がある。という家主さんは少なくないハズです。そういった不安要素を少しでも消したい。というのがあります。
保証人を頼める人がいるという事はその人の人間性を表しているという事を確かめる手段の一つなのかもしれません。
ですが、実際は、先入観でしかなく、保証人の有無で契約が不安定になるかどうかは図れません。
貸主さんはどうしても高齢者になる事が多い為、昔ながらの契約を好む傾向にあるのは確かです。
保証会社と連帯保証人で喜ぶのは保証会社
保証会社も入って連帯保証人もつけた場合に一番喜ぶのは保証会社という事は間違いありません。
通常は契約者のみの連帯保証なので、滞納がった場合も回収も一人からしかできませんが、連帯保証人が付く事で二人から請求する事が可能になる訳ですね。
まとめ
賃貸契約は双方の合意の元、行われるのは当たり前の話で、保証会社に加入すること、保証人をつけること。という条件であるなら従わざるおえません。
めんどくさいから保証会社をつけるなら保証人を付けたくないという交渉は基本的にはしない方がいいでしょう。
連帯保証人をつけて保証会社をつけるという事は、審査的にも楽ですし、初回保証料もお得になる事が多いです。
頼める人がいれば、連帯保証人をつけて、家主さんを安心させてあげてください。